過ぎる終末

日々の妄想垂れ流し日記

2017/3/29

こうも毎日昼過ぎにのっそりと起き出し、虚空を見つめながら冷えた飯を食っていますと、自分は一体何のために生まれてきたのであろうかと、ついつい余計なことを考えてしまいます。そんな現実はとっとと忘れてしまうに限るので、今日もネットの世界にダイブして楽しい時間を過ごすことにします。僕が使っているPCはドラゴンボールで言うところの天津飯くらい優れているとんでもないモンスターマシンですので、動画もゲームもサクサク動いちゃうのです。

しかし今日はいつもと様子が違いました。僕が最近ハマっているゲーム(ひたすらゾンビから逃げ続けるという苦行のようなゲーム)をプレイしている時のことです。オプション画面からゲームの画質をもっと上げられることに気付きました。どうやら僕は今までゲームの中でも汚れた視界で世界を見ていたようです。汚い世界から逃げるためにゲームをしているというのにこれは宜しくありません。早速画質を最大限に上げ、きれいになった世界でゲームを楽しむことにしましょう。しかし、画質を最大に上げゲーム画面に戻った瞬間、とんでもなく動作が重くなり、というかほぼフリーズの様になってしまったのでした。どうやら画質が低い段階では、栽培マン程度だったこのゲームも、画質を上げてしまったことで完全体のセルほどの強さになってしまったらしく、僕が愛用していた天津飯ではもはや太刀打ちできなくなってしまったのです。マヌケなことに画面は動かなくなったものの、BGMはきちんと再生されており、なんだかとてもアンバランスな世界が構築されてしまっていたのでした!

こんな世界からはとっととおさらばしたいのですが、マウスやキーボードの入力も受け付けなくなってしまいましたので、もはや強制的に再起動するしかありません。再起動はなんだか負担が掛かりそうであまり好きではないのですが、そういうことも言ってられません。一刻も早く、正しい世界(ゲームのことです)に戻らなければ、この不浄の世界(現実のことです)では僕はとても生きていけないのです。そうと決まれば再起動です。

しかし再起動した瞬間、画面に映る小汚い男性が突然現れたのです!まあそれは僕の姿が画面に反射しただけだったわけですが、強制的に現実を映し出すこの仕打に僕の脳は耐えられません。虚構の世界に逃げ出した人間に現実を叩きつけてもいいことなんかありゃしないのです。パニック状態に陥ってしまった僕は、思わずモニターを叩き割ってしまったのでした。その瞬間、モニターから黒いものが現れ、僕を取り込み始めました。有無を言わせぬその力に抗うことも出来ず、僕はモニターと一体になりました。叩き割ったはずのモニターは元の姿に戻り、僕自身が宿ったのです。モニターの中には、沢山の仲間がいて皆なんだかとても楽しそうでした。ここには仲間がいる。ネットもゲームもある。そしてなにより、ここでは自分の姿が映ることがない。ここは僕がたどり着いた理想郷。