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過ぎる終末

日々の妄想垂れ流し日記

2017/4/6

僕は現在、会社(という名の処刑場)に通うために、わざわさ大阪から出てきて会社から与えられた寮(という形を借りた監獄)に住んでいるわけなのですが、どういうわけだか寮の最寄駅から会社の最寄駅まで電車に乗って1時間強、しかも寮から駅が微妙に離れていて徒歩15分という、どれだけ工夫しようが通勤に片道1時間半かかる環境にいたため、僕は寮というものの存在意義を考えられずにはいられないのでした。寮って会社に通いやすくするために用意してくれたものじゃないの?何がどうなったらこんな刑罰みたいなものをうけなきゃならんの!?

普段何を食って育てばこんな場所に寮を用意しようとおもったのか非常に気になる所ではありますが、用意されたものはどうしようもありません。僕は地獄の研修が終わるまで、会社に通うために早く起き、家にかえるために長々と電車に揺られなくてはいけないのです。日が昇るころに眠りにつき、日の入りと共に活動を再開するというどこぞの大王のような生活にはもう戻れないのです。しかも寮の形式が集合寮という、分かりやすくいうなれば修学旅行で泊まる施設みたいなところに新入社員たちが押し込まれているので、苦しんでいるのは僕だけではないのです。皆で苦しみを分かち合っていくんだ、そんな気持ちで会社に通っていたのでした。あんな悲劇を知らないままに...。

さて、今日も一日研修です。毎日同じような話ばかり聞かされていてそろそろ気が狂う人も出てくる頃かと思いましたが、そんなトラブルもなく研修は続きます。そんな研修を通じて一人の男と知り合ったために運命の歯車はガラガラと音をたてて崩れていくことになるのです...。最初から馴れ馴れしく話しかけてきた男に嫌悪感を抱きまくっていた僕ですが、男が漫画好きだと聞いたあたりから、「こいつ、もしかしてイイやつなんじゃ...?」と思うようになります。しかも、好きな作品が割と被っていたので最終的にはこいつはめっちゃイイやつ!と脳が認識するようになってしまっていました。僕もつくづく単純な男です。

色々と話しているうちに男が聞いてきます。「そいやーどこ住んでるの?」どこもくそもあの監獄しかないだろうと僕は思っていたのですが、どうやら男が言うには寮は何ヶ所かあり、それぞれの場所から会社に通っているようなのです。あんな監獄が各地に点在しているわけか...。「そうなんかー。俺は○○ってとこやで、そっちは?」「俺は△△だわ」これが悲劇の始まりでした。なぜなら△△という地名は、僕が電車に乗っている途中で通過していた駅だったからです。しかも割と会社に近づいた頃に着く駅でした。「え...。△△って会社から近くない?」「うーん、だいたい30分くらいかなー」30分...?なにそれ...僕の三分の一じゃん...。その後も衝撃的な発言は止まりません。「寮は駅から歩いて5分」「他の寮も大抵そんな感じらしいよ」

なんということでしょう。あんな糞へんぴな場所から通っている間抜けは僕達の寮に住んでいるやつだけだったのです。なにより一番衝撃的だったのは、「向こうの寮は全室完全個室のアパート形式」だったということです。しかも家賃は集合寮とほとんど変わらないそうです。何なんだよそれ...。うちなんかトイレ風呂洗濯機諸々全部共用だぞ...。

話を聞いているうちに、僕の右手にナイフが握られていることに気付きました。もういいよ...、これ以上惨めな気持ちにさせないでくれ...。右手から熱い赤色が滴ります。さあ、次はこんな舐めた真似をしてくれた会社の連中だ...。

家に帰ってから、辞書で「格差」の二文字を引いてみたけど、悲しいことにいつまでたってもそのページは見つかりませんでした。